M's Diary

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【ニース滞在記】 イタリア国境の街マントン ジャン・コクトー美術館

2013年2月24日-001号
 レモン作りと漁に頼って生きてきた貧しい村に、気紛れな避寒客がやって来た。

やがて世界各国の貴族が訪れ、豪邸が建ちカジノが出来る。
夜ごとのパーティーや奇想天外な仮装舞踏会、享楽と狂騒の、デザネ・フォルdes anneesnfolles (狂おしき時代)がマントンに咲き乱れる。

世紀末からふたつの世界大戦にかけて幻のように輝き、消え失せたベルエポック。

時代の寵児 ジャン・コクトーも頻繁にこの地を訪れ、海辺の要塞を、彼の多彩な人生の集大成を収めた美術館としました。

1950年代の終わり、コクトーは、当時廃墟のようになっていた海辺の要塞を美術館とすべくマントン市長と掛け合いました。

自らの死が近づきつつあることを感じていたのでしょうか?
実に細部にいたるまで指示したそうです。
建物の外部を飾るモザイクの素材として選んだのは、海辺の小石でした。

結局美術館が完成したのは、彼の死から4年後の1966年で、この美術館のために描かれたパステル画「恋人たち」のシリーズのほか、タピストリー、陶芸作品、切手や書簡まで展示物は幅広い。


私はここから海を眺めるのが好き…。

冬の人がいないマントンの深く静かな海の波の音を聞きながら、”恐るべき子供”コクトーの人生に思いをあせてみましょう。

地中海を見渡せば、青い海の向こうの世界へと思いがかきたてられて。


November 26,2012


【アクセス】
電車:ニースからイタリアのヴェンティミリアVentimiglia 行きの急行で約30
分。各駅停車で約45分。
バス:ニースのマセナ広場近くの停留所からマントン行きの100番のバスで1時間15分。
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